運動不足解消、とひとことに言っても、多くは「それによって太った人が、やせるために運動する」というのが多いと思う。
世の中でダイエットといえば「痩せるためにやること全般」であり、本来の意味の「食事療法」というものはどこかにいってしまっている。
じゃあ、ひょろひょろして体力がなく、人混みでよろよろし、夏によれよれし、風邪で寝込むと太る人は多いが、かえって筋肉が落ちてやせる自分はどうしたら----!
とはいえ、体格がご立派なら良いというわけじゃないんですよね。
がっしり丈夫っぽく見えても、血圧が高くて困ってる人がいる。(家族にもいます)
が、血圧が低い…と言ってもそれが脳溢血などに直結しにくいからといって放っておかれているのは寂しい。
そういう、「やせ型で、筋肉量や脂肪量が少なく、肩こりや胃もたれタイプ」である人は、軽運動を持続することが良いらしい。確かに、バーンとした激しい動きをするとすぐつかれちゃうし。
そこで自転車。
実は、10年ほど前に会社の冷房と電車の冷房&一日中動かず伝票ばっかり(PCはWin3.1へ以降する時期で、会社独自のOSみたいな感じであまり使ってなかったのですが)の生活をしてすっかり自律神経失調症になってしまったのでした。
最初は、あれー胃もたれするなーなんかめまいもするー…と梅雨独特の早い夏ばてかな、と思っていたら、飲み会の途中で、変な寒気と耳鳴り、それに少し休んで治まったと思ったら、ビーンとおかしな腕の痺れが。「???」
そんなに飲めないし、飲んでないし。なんだこのシビビビビビ。それに、なんだか逆立ちしてるみたいに頭だけみっしり重いよ?
変だな変だなと思いつつ、その日は帰宅。
それから始まりました、不調の日々。
満員電車でふらふらしたり、食後かならずもたれたり、灼熱のオフィス街から超冷房のビル内に入ると貧血状態になったり。あまりに続くので、「会議時にまたなったらいかんわー」「出張時になったらまずいなー」とだんだん警戒するようになりまして。
そのうち、オフィスで仕事していても、後頭部から背中方面に妙な痺れが~~弱い肩こりがずっと続くよ!微熱が続くよ!夏風邪かい!頭はもっさりするし、なんだこれ!台風のときみたい!
※頭帽感(ずぼうかん)といって、頭に帽子かなにかがかぶさってる感じというのは「そういう症状」として存在するそうです。
そして、警戒がいつものことになっちゃうと、さらに先回りして警戒してしまう。
電車に乗る前に、「またもやもやとなったら困るなー」と胃薬飲んでどきどき。
取引先回る前に、「いやー不調になったら参るわ…」とドリンク剤飲んでどきどき。
午後は割と良い感じなので、ミーティングが午後になるよう調整したり。
おなかが痛くなったりして。
すっかり失調です。いやん。
でも、調査事例の発表時とか、いちど会社について落ち着いてから行う物事には全く問題ないんですよね。
で、分析してみました。
・座りっきりで仕事→内臓の動きが悪くなって、消化機能が落ちて、もたれる。
・夜遅くまで作業→神経の休まりタイミングが悪くなり、疲労が蓄積。
・目の疲れ→後頭部から肩への変な弱い「真綿で締められ系」肩こり。
気分の悪いとき用のツボが目の回りにあるので、やっぱり疲れ目→凝る→気持悪くなるって連鎖があるみたい。
・冷房と室外のギャップ→全然汗かかない状況と、灼熱状況のギャップで、体内の調整機能が不調に。
「自律神経失調」って、文字通り、体内のいろんな動きの調整機能が狂ってるんですねえ。
よく、ノルマや人間関係が原因ということがあるそうですが、自分の場合は環境による運動不足が原因のような気がしました。
そこで。
自転車通勤にしました!
もともと、駅4つ+徒歩15分ほどで会社に着く距離。三個目の駅と、四個目の駅の間に会社があります。
家からの実質的な距離は、6~7km。
ここを学生時代のシティサイクルで、歩道を徐行して30分ぐらいで行けるはずです。
朝も街道はバスなど交通量が多く、怖いので歩道メインで、徐行。7時台は通勤通学のチャリもまだ少ないのでわりとらくでした。
電車だともやもやするのに、自転車だと風がすーすーして気持ちよく、気分も良いです。
これが、8時台になると、学生さんやお兄さんお姉さんがどっさり集まり、期せずしてすりぬけレースになってしまう…コワイヨ
真夏の暑さはつらいので、フレックスタイムを活用して朝6:00起き、7:30会社到着、で午後5:00くらいに退社させてもらいました。経理事務だったので、退社後に外回りから帰ってきたおじさんたちの伝票をいままで残業して処理していたのを朝にやることにしたのです。
会社に着くと、私の席の上のお菓子の缶に領収書がいっぱい入っています。それを黙々と片付け。掃除のおばさまとお話。
近場のビルに書類を届けるときは、自前の自転車を使わせてもらいました。
本当は、これで事故ったらまずいとか、本社に届け出しないといけない…などあるのでしょうが、そのころは特に問題もなくOKされました。紙袋いっぱいの書類を運ぶことがあるので、自転車はとっても楽です。
ヒールも沈む焼けたアスファルトと、無風でこもった熱気に「ここはお風呂場ですか!?」と叫びたくなるような蒸し暑さの中も、逃げ抜けるようにして(でも、歩道なので徐行徐行)自転車で走ります。
そんなこんなで8月が終わると、だんだん涼しくなってきました。
いつのまにか、自律神経は治っていました。やったー
考えずとも、自動的にいい感じで消化吸収!いい感じで体温調整!
自然に脳をクールダウン!良く寝る!
療法の本を読んでいたら、治療法の中に
・軽運動
・同じ動作を繰り返すリズム的な運動(←自転車こぎ)
・体内の不調ばっかり気にせず、今目の前の仕事などに集中すること(←自転車運転中は、歩行者や飛び出してくる車に注意している!)
・視点の移動。一個のものを見つめてじっとしない(同じく自転車運転がいい)
・早寝早起き、起きたら日光を浴びる(←早朝の日光あびまくり通勤(・∀・)イイ!)
~というのがありまして、いつのまにかこれらを実践していたのだと気づきました。
そんなことがあったのが、約10年前。
現在、転職したり引っ越ししたり独立したりいろいろあってSOHOです。
座りっきりです。打ち合わせメールとPCの毎日です。
常に目のあたりが凝ってもやもやし、たまに気分が悪くてお出かけしようとすると動悸が。
また自律神経失調になってしまった…(←バカバカ)
今度は、体力も減って今持ってる自転車が重く感じるようになってしまいました。
丈夫で荷物積んでも安心なメーカー製の逸品(ブリジストンのアルサス)だけど、これで走り回るのはちょっと大変になってきた!
昨年までは、これでまた6km(往復12km)ほど通勤していたのに、完全SOHOになって体力が衰えた!いかん!
ならウォーキングでもしろよって感じですが、それもなんだか異様に疲れてしまう!
というわけで、軽くてリハビリできそうな自転車を探すこととなりました。
購入については次回。